白老 大町食堂 アイヌ料理の定食考案 伝統の食文化アピール

  • ニュース, 白老・胆振東部・日高
  • 2020年4月14日

 白老町大町の大町食堂がアイヌ料理の定食を考案し、日替わりメニューとして提供を始めた。チェプオハウ(魚の汁物)やイナキビご飯など伝統料理を組み合わせた定食で、同店は「アイヌ民族の食文化をアピールできれば」としている。

 大町商店街にある同店は、学校給食などを手掛けるしらおい食楽(杉本健一社長)が経営する食堂で、日替わりの昼食メニューを用意している。カツカレーやラーメン、天丼など定番に加え、「アイヌ文化が根付く白老町の食堂として提供したい」とアイヌ料理を日替わりメニューにした。

 定食は、白老産のタラを使ったチェプオハウ、ユク(シカ肉)のあぶり焼き、ラタシケプ(カボチャの混ぜ物)、フキの油炒め、イモシト(いももちのチーズ入り)、イナキビご飯の6品。伝統料理とアレンジを加えた品を組み合わせ、アイヌ民族が利用した食材で仕上げた。

 500円の価格で今月7日に初めて提供。用意した23食はすぐに完売し、人気を集めた。杉本社長は「観光客をはじめ、オハウなどアイヌ料理を食べたことがない地元住民も多く、味わってもらえれば」と話している。

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