安平町の追分公民館で2日、むかわ町国民健康保険穂別診療所副所長の中塚尚子(香山リカ)医師講演会(同実行委員会主催)が行われた。安平町内や苫小牧市、千歳市などから約200人が来場した。 中塚医師は、東京で精神科医や大学教授として活動する中、地域医療に取り組む大学の同級生と出会い、2020年からのコロナ禍などを踏まえ、地方の医療機関での勤務を考えた経緯を説明。「19年に東京で開催された恐竜博でカムイサウルスを見て感動した。穂別診療所で医師の募集をしていたので応募した」と話した。 22年4月から同診療所に勤務し、患者と触れ合う中、体の調子が悪くても精神的に元気な人が多いことを紹介。「体が元気でも精神科の診療を受ける人もいる。心が元気であることは、人間として健康の要であることを穂別に来て改めて思い知らされた」と話した。 追分公民館で講演する中塚医師