体験プログラムなどが確認できる公式サイトのQRコード 白老町の地域おこし協力隊員(文化振興担当)の山岸奈津子さん(44)は15~24日、文化芸術体験イベント「シラオイ・アート・コレクティブ(シラコレ)」を町内で実施する。絵画、書道、華道、ひょっとこ踊り、コーヒーの入れ方教室や湿原観察会など20余りの体験プログラムを公共施設や飲食店、地域の自然を会場にして行う予定で、町民らに参加を呼び掛けている。
町教育委員会と町文化団体連絡協議会が共催する。白老の暮らしを豊かにしてきた文化芸術団体やサークルの会員らが、取り組んでいる文化や芸術を町民に手ほどきする。体験を通じて日頃の活動を知ってもらい、関心を高めてもらうほか、「交流人口の増加や後継者、居場所づくりにもつながれば」と山岸さんは語る。
体験プログラムのうち「おいしいコーヒーの入れ方講座(90分)」は16日にかのうち珈琲(北吉原)、18日に町中央公民館(本町)で開き、参加料は1000円。「おまもりづくり(60分)」は21日に青峯山観音寺(虎杖浜)で開き、参加費は500円。「フォルクローレの演奏・体験(40分)」は16日と24日に町中央公民館で開き、参加は無料。このほかのプログラムの種類や内容は、専用QRコードで知ることができる。
山岸さんは町内の多様な文化活動の様子などをインターネット上で可視化することで、取り組みを次世代につなぐ契機にしたい考え。移住定住の取り組みが各自治体で進む中、白老への移住を検討している人々が、趣味を通して町民と出会い、触れ合う機会になることも期待。「地域の文化芸術の輪が広がり、発展していくことを願っている」と実施に向けて意欲を語っている。