大鷹千秋町長(中央左)、尾崎慎一校長(中央右)と関係者 日高町は3日、富川高校(尾崎慎一校長・65人)に「町民栄誉賞」を贈呈した。大鷹千秋町長らが同校を訪れ、尾崎校長に表彰盾を贈った。2年の丹野湊妃(みなき)生徒会長に記念品(図書カード)の目録、3年の門別ほのか前生徒会長に乳酸菌飲料を手渡した。
町民栄誉賞は、学術、文化、スポーツ、産業などの分野で全国的、国際的な場で輝かしい活動をし、町民に希望と活力を与えた人を表彰する制度。
同校は、「総合的な探究の時間」の授業で「地域自律管理型水道に関する調査活動」を行い、町内の共同井戸の水質分析や管路情報のデジタルマップ化に取り組み、「日本水大賞厚生労働大臣賞」を受賞した。
昨年5月にはインドネシアで開催された「第10回世界水フォーラム」、12月にはフランスで開かれたOECD Education2030」に参加。国際的な場で堂々と英語でスピーチし、日高町の名を国内外に広めた。功績は大きく、町の誇りとして「町民栄誉賞」を贈呈した。
大鷹町長は「先輩は一つの学習活動をきっかけに各国へ交流を広げていった。皆さんも視野を広げて夢を持ち、多くの人と関わりを持って成長していってほしい」とあいさつ。尾崎校長は「先輩だけでなく、現在の皆さんが一生懸命頑張った結果でもある。道立総合研究機構などいろいろな研究機関から助言をいただくなど、多くの人との関わりで成立したことでもあり、感謝したい」と語った。
インドネシアで発表した門別前生徒会長は「このような賞をいただくなんて驚きでしかない。当たり前のことを仲間と一緒に頑張ったことが評価された。さまざまな難題はあったが何とか乗り切った。本当に素晴らしい経験をさせていただいた」と話した。