3年生がアイデア発表 持続可能なまちづくり 白老中 ― 土曜授業「ふれあいふるさとDay」

  • ニュース, 白老・胆振東部・日高
  • 2021年12月13日

 白老中学校(小林俊文校長、151人)で11日、「ふれあいふるさとDay」と題した土曜授業が行われた。白老でも人口減少が急速に進む中、地域の魅力を高めて移住定住を促すなど、3年生らが持続可能なまちをつくるためのアイデアを発表した。

 3年生は今年度の総合学習で、「白老町のより良い未来を考えよう」をテーマに地域の課題や解決方法を考える授業に臨み、グループごとにアイデアを取りまとめた。その中で評価が高かった3グループがこの日、全校生徒を集めた体育館で発表した。

 A組3班の生徒たちは、町内の運動公園を改良して散歩コースや遊具を設けたり、スポーツ用具などを貸し出したりと、さまざまな世代の町民らが楽しめる施設整備を提案。持続可能なまちを目指し、地域の魅力づくりに取り組む必要性を訴えた。

 B組1班は「アラサーに優しいまちづくりを」と題して発表。コミュニティーセンターや体育館、図書館を備えた複合施設「白老町総合アクティビティーセンター」を整備し、30歳前後の子育て世代の憩いや交流イベントの場に活用することを提言。図書館におしゃれなカフェを設けるなど、魅力ある施設をつくることが「若い世代の移住や定住につながる」とした。

 B組3班は、海岸や山林などにごみが目立つ状況を背景に、地元特産品が当たるゲーム形式の「ごみ拾い選手権」開催を提案。イベントによって「町民の間で美化意識が高まるほか、白老のイメージも向上する」とし、移住促進の効果も期待できるとした。各グループの発表後、全校生徒が投票を行い、複合施設の整備を提案したB組1班が最も支持を集めた。

 町民まちづくり活動センターなど団体関係者や町生涯学習課職員も生徒の発表に耳を傾け、講評で青少年育成町民の会の山田和子会長は「地域の課題の解決策を探る取り組みは素晴らしい。住み良いまちをつくるためにどうすればいいか。これからも常に考えながら暮らしてほしい」と呼び掛けた。

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