白老町のしらおいイオル事務所チキサニで20日、アイヌ民族の伝統技法による木彫の体験行事が開かれた。小学生ら6人が参加し、アイヌ文様を彫ったペーパーナイフを作った。
一般社団法人白老モシリがイオル(伝統的生活空間)体験交流事業として企画。彫刻家の吉田信男さん(73)=町高砂町=が講師を務めた。
参加した子どもたちは落葉樹エリマキを材料にペーパーナイフ作りに臨み、表面にのみでアイヌ文様を丁寧に彫刻するなどして作品を仕上げた。萩野小学校5年髙髙橋磨緒さん(11)は「物作りが大好きなので、木彫は以前からやってみたかった。アイヌ文様の彫刻も体験できて良かった」と話していた。
チキサニでは、町内のアイヌ工芸家松永八重子さんが制作したルウンペ(着物)、チタラペ(文様入りのござ)、サラニプ(編み袋)などの作品展も今月末まで開いている。