産業廃棄物最終処分場の建設問題 あびらの 自然を守る会 道に質問状

  • ニュース, 白老・胆振東部・日高
  • 2021年11月23日

 安平町の産業廃棄物処理業者「DINS北海道」が早来北進に計画している産業廃棄物最終処分場の建設問題で、町民有志でつくる「あびらの自然を守る会」(内藤圭子代表)は22日、設置を許可した道に公開質問状を提出した。道庁で記者会見した内藤代表らは「許可はおかしい。地下水しかないこの地域に産廃施設ができたら安心して暮らせない」と訴え、「学習会を重ね、生じた疑問について道に回答いただき、道の考えを知りたい」と語った。

 質問状は鈴木直道知事宛て。質問は(1)地元からの反対意思が示されている中での許可(2)搬入道路や河川への放流先など問題が未解決段階での許可(3)現地確認の下での判断か(4)土砂災害警戒区域の指定を受けての再検討―など8項目で、12月10日までに書面での回答を求めた。

 計画予定地は丘陵上部にあり、建設中の小中学校や住宅が集積する市街地まで1・7キロのエリア。道の設置許可は胆振東部地震の発生前で、一部は震災後に土砂災害警戒区域に指定され「地元住民は強い不安を感じている」という。同会は公開質問状と道の回答を町民に公開するとしている。

こんな記事も読まれています

ニュースカレンダー

紙面ビューアー