「恐竜ワールドむかわ展」(あびら観光協会主催)が、安平町追分地区の道の駅「あびらD51(デゴイチ)ステーション」で開かれている。会場に、安平町での展示は初めてとなる、むかわ町穂別地区で発掘されたハドロサウルス科の植物食恐竜「カムイサウルス・ジャポニクス」(通称むかわ竜)の巨大レプリカがお目見えした。訪れた家族連れなどが、迫力満点の雄姿をスマートフォンに収めている。
安平町が共催、むかわ町が後援し、6日に開幕した。
展示しているのは、インターネットによる資金調達「クラウドファンディング(CF)」を活用して昨年製作した2体目のレプリカ。全身約8メートル、高さ約3・2メートルあり、製作費は約1600万円。
本来は11月から冬期休館に入る鉄道資料館を臨時開館し、日本遺産「炭鉄港」の登録遺産の一つになっている蒸気機関車(SL)「D51―320号機」も特別公開。「北海道いぶり五大遺産」になっている両者のコラボレーションが、初めて実現した。むかわ竜は場内のスペース一角を陣取り、週末は多くの視線をくぎ付けにした。
むかわ竜のレプリカの展示は23日まで。期間中は鉄道資料館も開館され、SLも見学できるめったにない機会となっている。また、7日に開いたむかわ物産展を21日にも開催。鵡川漁業協同組合、吉村燻製工房が協力し、旬の魚介類の直売や加工品、恐竜グッズの販売をするほか、地域商社「M.Dino」(エムディノ)による直売会、化石クリーニング体験などを予定している。