「あつま川」 価格抑え販売 厚真の地酒 頒布会総会

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  • 2021年11月6日

 とまこまい広域農業協同組合や町商工会などで組織する「厚真の地酒頒布会」(宮田広幸会長=同農協組合長)の2021年度・第7回総会が5日、厚真町の同農協本所で開かれた。21年産の地酒「あつま川」は、従来の厚真産の酒米「彗星(すいせい)」を使った純米大吟醸酒から純米吟醸酒に切り替えて製造。これまでよりリーズナブルな価格に設定して提供する考えだ。

 同頒布会によると、過去6年間の継続販売により知名度が上がったことを踏まえ、価格を抑えることでより多くの消費拡大を図る。価格は火入れ(720ミリリットル)税込み1830円、生原酒が同1930円と従来の純米大吟醸酒よりもいずれも470円安く、年末年始の家庭や企業・団体の忘年会、新年会、町内各イベントやインターネット販売などを計画している。

 製造はこれまで同様、空知管内新十津川町の金滴酒造に委託。21年度産の販売開始は例年より時期を遅らせた来年2月上旬からを予定する。

 20年産の販売実績は昨年度同様、新型コロナウイルス感染拡大による歓送迎会や町内イベントの中止が相次ぎ、10月末時点で約700本と850本ほどが在庫で残っている状況。同頒布会は年末年始に合わせて、ハスカップジャムや米との詰め合わせギフトとして提供し、販売を促進する方向だ。

 宮田会長は「一日も早く飲食店に活気を取り戻し、頒布会にとってもあつま川の消費活性化につながれば。まだ在庫がある状況だが、工夫を凝らしながら販売していきたい」と協力を呼び掛けた。

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