白老町文化団体連絡協議会(竹下和男会長)は2、3両日、第56回白老町文化祭を町中央公民館で開いた。絵画や書、木工、陶芸など文化活動に親しむ町民が制作した作品1035点を展示し、来場者の目を楽しませた。
同協議会は例年、町文化祭で舞踊などステージ発表も行っているが、昨年に引き続き今年も新型コロナウイルス感染対策で取りやめ、個人や文化サークルなどから寄せられた作品の展示にとどめた。
会場の大講堂には、書道団体メンバーによる力作が並んだほか、皿やつぼなどの陶芸、美しいアイヌ文様刺しゅうやロシア刺しゅう、絵手紙、カワセミなど野鳥の写真といった作品がずらり。トラックや重機を精巧に表現した木工作品や、フレームの中に乾燥させた花を立体的に飾り付けるレカンフラワーなども来場者の目を引いた。
また、介護老人保健施設さくらや北海道リハビリテーションセンターの入所者、社会福祉法人ホープの施設通所者による絵画、アイヌ文様刺しゅうなどの作品も並び、芸術の秋をアピールした。
同協議会の竹下会長は「今回もコロナ対策で開催規模を縮小したが、白老の文化芸術活動の灯を消さないためにも、続けることに意義がある」と話していた。
来年1月22、23日には文化祭の一環として町中央公民館で、プリザーブドフラワーや絵画、写真などの小展示会も予定している。