特別展「英国聖公会宣教師ジョン・バチラーのあと―伝道活動とアイヌ文化研究―」が28日まで、平取町の二風谷アイヌ文化博物館で開かれている。
ジョン・バチラーは、明治初期に来道。1940(昭和15)年に日本を去るまでの64年間、北海道を中心にキリスト教の伝道活動に従事し、アイヌ文化関連の著書も執筆した。その中には近代の平取を知る上で極めて重要な内容が数多く記されている。
平取町本町に所在する平取聖公会は、バチラーが初めて平取を訪れた1879(明治12)年から数えて今年で宣教142年となる。また、3年後の2024年は、日本聖公会北海道教区の宣教150周年の節目を迎える。この機運を踏まえ、展示では平取を中心に北海道南西部におけるバチラーの功績を再確認し、町の近代史の理解を深められるようにした。
資料や展示物は、幻灯機(現在のプロジェクター)やバチラーの妻が愛用したオルガンなどで、伊達市、登別市、札幌市、平取町などから借りた。このほかパネルや映像資料でバチラーの功績を紹介している。
午前9時から午後4時半まで。22日は休館日。料金は大人400円、小中学生150円。町民は無料。