札幌法務局と札幌人権擁護委員連合会は20日、白老町のアイヌ文化発信拠点・民族共生象徴空間(ウポポイ)で人権擁護の啓発イベントを開いた。
ウポポイの体験学習館別館を会場に、子供や女性、高齢者、障害者、外国人、アイヌなどさまざまな人たちの人権問題について解説したパネル17枚を展示。法務局や苫小牧人権擁護委員協議会のメンバーが来場者に啓発パンフレットを配りながら、差別の解消や人権を守る大切さを呼び掛けた。
会場に法務省の人権イメージキャラクター「人KENまもる君・あゆみちゃん」と、ウポポイのキャラクター「トゥレッポん」の着ぐるみも登場し、来場者を楽しませた。
インターネットの投稿サイトでアイヌ民族に対する差別的表現の書き込みもある中、会場には「アイヌの人々への理解を深め、偏見や差別のない社会を」と記したポスターも展示。民族共生、多文化共生社会の重要性をアピールした。