麻薬探知犬のデモンストレーション 鵡川高で薬物乱用防止講演会 誘われても断って

  • ニュース, 白老・胆振東部・日高
  • 2021年10月20日

 函館税関苫小牧税関支署は19日、むかわ町の鵡川高校(三村素道校長)で薬物乱用防止講演会と麻薬探知犬による薬物探知のデモンストレーションを行った。全校生徒約130人が薬物の恐ろしさなどを学んだ。

 同支署の高橋伸宏統括監視官が講師となり、不正薬物や銃器の国内輸入を水際で防ぐ税関の役割を説明。昨年の全国実績で700件を超える摘発があったことを解説した。

 また、覚せい剤やコカインなどの使用で逮捕された著名人の名前を挙げながら、依存症や脳、体にもたらされる健康被害にも言及。インターネットで簡単に入手できることも取り上げ、「危険は身近にあり、人ごとだと思わないでほしいし、誘われても断る勇気を持つこと。薬物は皆さんの意思で防ぐことができる」と訴えた。

 デモンストレーションでは、探知犬が壇上の生徒が手にする五つのかばんの中から、麻薬の臭いが付いたものを素早く見つけ出す作業を実践して見せた。1年生の吉野誉十さん(16)は「薬物の危険性はニュースでも聞くが、今でも所持している人が増えており、改めて怖いと思った」と振り返り、探知犬については「もっと怖い犬を想定していたが、かわいくて、いざという時に仕事ができてかっこいい」と話していた。

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