白老観光協会は15日から12月25日にかけて、「ウエルカムしらおいキャンペーン」と銘打った観光振興事業を展開する。白老町内の宿泊施設の利用者に対し、宿泊料の一部を助成する事業などで、新型コロナウイルス感染拡大の影響で落ち込んだ旅行需要の回復につなげる。
町の補助を受けて実施するキャンペーン事業は、「しらおい観光満喫割」「しらおい周遊クーポン」「しらおいスタンプラリー」の3本立て。町民や町外在住者も利用できる。
観光満喫割事業は、キャンペーン対象の宿泊施設の利用客に宿泊料を助成する。助成額は1人1泊の宿泊料1万円未満の場合は半額、1万円以上の場合は5000円(上限)。ホテル側へ宿泊予約を入れる際、助成利用の希望を伝え、宿泊当日にフロントで利用申し込み手続きと宿泊料金の支払い(現金かクレジットカード)を行う。15日の宿泊分から適用となる。
また、チェックイン時に町内の飲食店や物販店で使える2000円分のクーポンを配布。宿泊料割引と合わせると、1人最大7000円分の助成が受けられる。満喫割事業は、23宿泊施設と飲食・物販68店舗が対象となる。
周遊クーポン事業では、町内の飲食店・物販店などで使える300円分のクーポンを観光客に配布し、町内周遊を促す。クーポンは、1回の会計で1000円以上になった場合に利用できる。配布先は、駅北観光インフォメーションセンター、白老駅観光案内ブース、町役場、町商工会、クーポン取り扱いの66店舗を予定している。
スタンプラリー事業では、対象店(64店舗)を利用した際にスタンプ1個を付与し、その数に応じた景品を抽選でプレゼントする。スタンプは、店にあるQRコードをスマートフォンで読み込んで取得するデジタル方式で行う。景品はスタンプ2個でオリジナルコーヒーセットやアヨロ温泉入浴券など、6個で白老グルメセットやアイヌお土産セットなど、10個でホテルいずみペア宿泊券や白老牛肉などで、キャンペーンを終えた後に抽選を行う。
新型コロナウイルス感染拡大で町内の観光業も大きな打撃を受けた中、白老観光協会は「キャンペーンが観光需要の早期回復と町内周遊の促進につながれば」と期待している。
各事業の対象宿泊施設や店舗の一覧は、白老観光協会のホームページに載せている。