駅前キャンパス運用開始 学びを深める施設に 道栄高

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  • 2021年10月11日

 北海道栄高校(渡辺和弘校長)は、白老町東町に「駅前キャンパス」を設け、運用を開始した。高校受験を控えた中学3年生対象の「白老寺子屋」(町教育委員会主催)の教室として9日から活用を始めたほか、今後、道栄高生徒の放課後学習「アフタースクール」も開講する方針。JR白老駅前の好立地を生かし、白老の教育活動の新しい拠点施設としていく考えだ。

 駅前キャンパスの建物はもともと、旧日本航空専門学校白老校舎だった。道栄高を運営する学校法人京都育英館(本部京都市)が昨年、学校法人日本航空学園(本部山梨県甲斐市)から土地建物を取得。鉄筋コンクリート造り一部4階建て(1163平方メートル)の旧校舎などを駅前キャンパスと名付けて改修し、教室やコンピューター室、食堂、図書室を整備した。

 駅前キャンパスは道栄高生徒のみならず、地域の教育活動に貢献する施設として運営していく方針。その一環として、道栄高が教員を派遣し、白老コミュニティセンターで毎年続けてきた町教委の学習支援活動「白老寺子屋」を今年から駅前キャンパスで行うことにし、9日から授業を始めた。

 白老寺子屋には白翔中学校と白老中学校の3年生13人が参加。数学と英語の基本コース、対策コースの2教室を設け、来年2月26日まで計7回展開する。高校受験に向けて生徒たちの学力向上を図る考えだ。

 また、道栄高生徒を対象にした「アフタースクール」の場に今後、駅前キャンパスを活用する方針。放課後の時間帯、希望する生徒に深い学びの機会を提供するプログラムで、目指す大学への進学など目標達成をサポートする。科目は高校の教科書と連動した国語、英語、数学を基本とし、実施に向けてカリキュラムなどの検討を進めており、「生徒の学びを深める施設として駅前キャンパスを運用していきたい」と言う。

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