白老町教育委員会はこのほど、大町商店街のカフェ・ラナピリカで「しらおいアイヌ文化講座」を開いた。参加した町民らは、アイヌ文様刺しゅうを施した匂い袋作りなどのワークショップを楽しんだ。
同講座は、町教委が公民館講座の一環として企画。同商店街のカフェ結店主でアロマセラピストの田村尚華さんが講師を務め、女性10人が集まった。
参加者は田村さんの指導を受けながら、アロマオイルを染み込ませた木のチップを詰めた小さな布の袋に、アイヌ文様を刺しゅうする作業を体験。文様をあしらったお香の台座も作り、アイヌ文化への関心を高めた。
ワークショップを終えた後、白老アイヌ協会の山丸和幸理事長があいさつに立ち、「30年前や40年前はアイヌ文化に目を向ける人は少なかったが、今は違う。アイヌ民族の歴史や文化への理解を深め、関心を持ち続けてほしい」と呼び掛けた。