白老町の仙台藩白老元陣屋資料館で「白老の縄文展」が開かれている。町内の遺跡から出土した土器や石器など約370点を展示し、白老で縄文文化を育んだ人々の営みを伝えている。17日まで。
2日に開幕した同展は、今年7月に「北海道・北東北の縄文遺跡群」(北海道・青森県・岩手県・秋田県)が国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)の世界文化遺産に登録されたことを記念した企画展。町が所蔵する出土資料を公開した。
町内では43カ所の埋蔵文化財包蔵地が確認されており、このうち10カ所の遺跡で発掘調査が行われた。中でも虎杖浜地区の台地や周辺部に遺跡が集中。続縄文時代前半期(約2000年前)のアヨロ遺跡からは、65基の墓が発見され、土器や装身具の琥珀(こはく)の玉など副葬品も数多く出土した。
会場ではアヨロ遺跡をはじめ、虎杖浜1~4遺跡、ポンアヨロ遺跡、社台1遺跡など、縄文期の遺跡から見つかった土器、石器、骨角器、装身具など遺物の数々を展示紹介。美しい朱塗りの土器なども並べ、縄文の美を紹介している。
企画展の観覧料は無料。同資料館の入館料は高校生以上300円、小中学生150円、白老町民は無料。月曜日休館(祝日の場合は翌日)。問い合わせは同資料館 電話0144(85)2666。