厚真町内で農家のアドバイスを受けながら、米作りを体験する田んぼのオーナー事業「稲刈り体験会」が26日、町内幌内の高橋農園で行われた。オーナーになっている22組82人が参加。普段なかなかできない刈り取り作業に挑戦した。
田んぼのオーナーは、厚真町観光協会が主催する体験型の事業。1区画(1アール)2万7500円で1シーズン、オーナーの権利を取得できる。同協会によると、今年度は道内外から67区画分の申し込みがあった。
本来なら田植えから収穫まで一連の米作りを体験できるプログラムが、昨年度に引き続き、新型コロナウイルス感染拡大の影響で5月に計画していた田植えは中止。4月に種まきの見学とかかし作りを行って以来となった。
稲刈りは、感染症対策として午前と午後の計4回に分けて実施。オーナーたちは慣れない手作業で鎌を振るい、黄金色に実った「ななつぼし」の穂を収穫した。苫小牧市から昨年に続いて参加の西若子さん(69)は「こうして稲を刈っていると、お米は大事にしなければいけないと思う。小さい子が親子でやっているのを見るといいね」と話していた。
収穫した穂は11月ごろに精米して、オーナーに引き渡されるという。