鵡川漁業協同組合は10日、むかわ町汐見の同漁協本所敷地内に直売所「いちうろこ」をオープンする。その日に水揚げした新鮮な魚介類を浜値に近い価格で販売。同漁協は「地元や近隣の人に取れたての魚を安く提供するだけではなく、オンラインで全国の人に同じものを販売できるようにしたい」と新たな消費者獲得にも力を入れる考えだ。
新型コロナウイルス感染拡大による飲食店での消費低迷により、魚介類の価格が落ち込むなど、打撃を受けている漁業の回復を目指す試み。同漁協敷地内の一角に施設を整備した。
直近ではホッキや秋サケ、マツカワを手頃な価格で提供する予定。店頭で扱う商品については毎朝、専用の無料通信アプリ「LINE(ライン)」などで情報発信する。また、全国どこでも店頭と同じ商品を購入できるようにオンラインを活用した「バーチャルな直売所」を目指す。
同漁協の小定雅之専務理事は「旬の魚介類について食べ方も含めて教えてくれる昔の魚屋のようなイメージのお店にしたい。おいしい魚を食べたいと思ったら、うちに来てほしい」と呼び掛ける。
営業は毎週金、土曜日の午前9時~正午で、商品がなくなり次第終了する。