白老町議会定例会9月会議は7日開会した。会期は17日までの11日間。町の提出議案は、2021年度一般会計補正予算など議案8件、20年度各会計決算認定など認定4件、決算関連などの報告6件の計18件。一般質問は10日にかけて10人が登壇する。
7日の一般質問には久保一美氏(いぶき)、長谷川かおり氏(公明)、前田博之氏(きずな)が登壇した。
久保氏は、虎杖浜のアヨロ鼻灯台や倶多楽湖を観光スポットとして生かすべき―と町の姿勢をただした。戸田安彦町長は「灯台は、地元保存会が魅力ある観光資源の一つとして保存活用、整備活動を実施しており、町も連携しながら取り組みたい」とし、倶多楽湖については「貴重な自然環境を保全し、湖の魅力を伝える情報発信に努めたい」との考えを示した。
長谷川氏は、新型コロナウイルスワクチンの接種状況を質問。町は「9月1日時点の対象者1万5443人のうち、1回目を終えた人は1万2270人で接種率は79・5%。2回目を終えた人は1万381人で67・2%。道内の2回目接種率38・9%を上回っている状況にある」と説明。さらに「9月30日までを一つの区切りとして、ワクチン供給量を踏まえながら接種を進めたい」とした。
前田氏は、子供たちのいじめや不登校の実態について質問。町は「20年度のいじめ認知件数は小学校64件、中学校14件。学校では児童生徒の細かな変化を見逃さない日常的観察や、年2回のいじめ実態調査を行い、組織的対応で解消を図っているところ」と説明。不登校に関しては「20年度で小学生9人、中学生18人。学業不振や家庭環境の問題など要因はさまざまだが、家庭との連携やスクールカウンセラーによる相談体制の充実など、新たな不登校を生まないための環境改善に努めたい」と述べた。