震災乗り越える象徴に 「希望の松」厚真中央小に

  • ニュース, 白老・胆振東部・日高
  • 2020年6月26日

 厚真中央小学校(吉岡ゆかり校長)は25日、宮城県東松島市の「希望の松」の植樹式を行った。児童を代表して6年生26人が校庭に苗木を植えた。

 希望の松は、2011年の東日本大震災で津波被害を受けた東松島市で拾われた松ぼっくりがルーツ。広葉樹などを植える活動を通じて災害に強い山林づくりを展開する「NPO法人星のふるさと」(福岡県春日市)の今村次美理事長が、津波被害に遭った海岸で拾った松ぼっくりを育て、被災地に寄贈する活動を続けている。

 厚真中央小に届いたのは、「希望の松2世」で昨年11月に寄贈を受けた。当時80センチほどだった木は冬の間、校内で教職員が管理し、この日までに10センチほど成長した苗木を児童が手植えし、土をかぶせた。

 同校によると、当初は春先の植樹を予定していたが、新型コロナウイルスの影響で5月末まで臨時休校だったため、延期になっていた。

 代表して植えた寺坂星珠君(11)は「元気にすくすく育ち、この中央小の象徴的な木になってほしい」と話していた。

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