地域団体商標に登録 「にいかっぷピーマン」

  • ニュース, 白老・胆振東部・日高
  • 2020年6月19日

 新冠町農協が生産する「にいかっぷピーマン」が、特許庁の地域団体商標に登録された。町特産のピーマンは道内一の生産量を誇り、商標登録により地域ブランドの適切な保護や信用維持、競争力強化につなげる。登録は道内で35件目、日高管内で2件目になる。

 地域団体商標は「地域の名称+商品の名称」からなる商標で、道内では「鵡川シシャモ」や「大正メークイン」「幌加内そば」「ほべつメロン」など地域を代表する特産品が登録されている。日高管内では、2012年に平取町農協が「びらとりトマト」を商標登録している。

 「にいかっぷピーマン」の商標は昨年4月に新冠町農協が出願し、今年6月5日に登録された。新冠は豊かな土壌と昼夜の大きな気温差があるピーマン栽培に適した地域。良質な有機堆肥を使った土づくりに力を入れ、その土壌から成長したピーマンは甘みがありみずみずしく、生で食べてもおいしい。

 「にいかっぷピーマン」は1984年に生産が始まり、次第に生産農家が増加。品種は「みおぎ」に統一し、昨年は2000トンを出荷した。現在の生産量は道内の過半数を占め北海道一。販売額は過去2番目の約8億4000万円となっている。

 今後は道内一の生産量の維持と、消費者に信頼される産地になることを最大の目標に、伝統的に引き継がれてきた栽培技術などを長期的に継承して「にいかっぷピーマン」の一層の発展につなげる考えだ。

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