学校法人日本航空学園(本部・山梨県甲斐市)が、日本航空専門学校白老キャンパスとして利用していた白老町東町の校舎について、町は施設の有効活用を学園側に引き続き要請していく方針を16日の町議会定例会一般質問で示した。西田祐子氏(きずな)への答弁。
日本航空学園は2003年、航空業界人材育成の学科を持つ白老キャンパスを開設。その後、学生数の増加で校舎が狭くなったことなどを理由に18年3月、千歳市の千歳キャンパスへ学科を移した。このため同学園は白老キャンパスの有効活用に向けて、2年制のドローン(無人航空機)パイロット養成コース開設を目指したが、学生確保の難しさから延期した。
一般質問で西田氏は、白老キャンパスの校舎利用の現状を質問。町は「例年5月下旬から6月にかけて白老滑空場で行われるフライト実習に伴う講義の場として、白老キャンパスの校舎が使用されている。また、隣接する宿泊棟は、主に町内事業所に従事する外国人実習生の宿舎として活用されている状況にある」と説明した。
校舎は教育施設として定期的に講義などで使われていることから「固定資産税を非課税にしている」とし、「校舎の有効活用を引き続き学園側と協議し、要請していきたい」との考えを示した。