厚真町議会の定例会が11日にあり、新型コロナウイルス感染症に係る緊急経済対策事業や、NPO法人「ゆうあいネットあつま」が来年春、町内京町に開設するサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)の建設費補助を盛り込んだ今年度一般会計補正予算案など議案8件を原案通り可決した。一般会計は3億1800万円を追加し、予算総額は126億9400万円となった。
一連の新型コロナウイルス感染症緊急経済対策事業としてはプレミアム付き商品券の発行に3290万円、飲食店、観光業、小売業などの事業者それぞれが行う新メニューの開発や販路拡大などの補助金支援に600万円を計上。サ高住の建設費用補助では、3分の2に当たる1億3000万円を町が負担する。これに伴い法人は、食事代やサービス料金を除く家賃を通常の半分以下となる2万3000円に軽減し、受け入れ体制を整える。
また、災害復旧工事の専決処分に関する事務処理の不手際があったことを踏まえ、町長、副町長の1カ月分の給与を10%減額する条例の制定を町側が提案したが、賛成少数により否決した。このほか同意18件、諮問1件、承認2件、報告10件は原案通り可決した。
定例会は当初12日までの日程だったが、この日に閉会した。