白老町教育委員会は、児童生徒が自ら選んだメニューを提供する「リクエスト給食」を11日から始めた。年10回の実施を計画し、同日は白老小学校5、6年生へのアンケートで最も希望の多かったミートスパゲティを町内全小中学校の給食に出した。
町教委は、子どもたち自身が給食メニューを選び、食への理解と関心を深める食育活動として今年度からリクエスト給食を導入。メニューについては小中各校の児童生徒にアンケート調査を行い、一番要望の多かった料理を取り入れた給食を提供する形で展開する。年10回のリクエスト給食の費用は無料とし、子育て世帯の経済負担軽減にもつなげる。
初回の11日は、白老小の児童が選んだミートスパゲティ。町教委が4月、5、6年生の100人にアンケートを行ったところ、ミートスパゲティ、ポトフ、わかめスープ、キノコのみそ汁、けんちん汁の順番で希望が多かった。アンケートで子どもたちは、ミートスパゲティを選んだ理由として「麺類が好き」「口の中においしさが広がる」「いろんな栄養が入っている」などを挙げた。
同日は小学4校、中学2校の児童生徒が給食でミートスパゲティを食べた。白老小の子どもたちも、配膳された給食に顔をほころばせ、格別の味を楽しんだ。
同小6年の中居拳佑君(11)は「リクエストしたミートスパゲティが給食になってうれしい」と話し、同じく6年の清水悠那さん(11)も「好きなメニューで、おいしかった」と笑顔を見せた。
町教委は、25日に2回目のリクエスト給食を実施。萩野小の児童が選んだ山菜うどんを提供する。