白老町は、一般町民を対象に11日から4日間の日程で展開する民族共生象徴空間(ウポポイ)内覧会の参加予約の受け付けを8、9両日、白老コミュニティーセンターで行った。国家プロジェクトで整備され、開業するアイヌ文化復興拠点を一目見ようと、町民の申し込みが相次いだ。
町主催の内覧会は9、10日に関係者向け、11~14日にかけては一般町民向けに計画。11、12日は各日300人、13、14日は同1000人程度の受け入れ枠を設定した。内覧では、屋外での伝統舞踊公演や伝統工芸品の制作、ポロト湖での丸木船操船といったプログラムを披露。国立アイヌ民族博物館の展示物も紹介し、アイヌ民族の歴史や文化への理解を深めてもらう。
参加申請ブースを用意した白老コミセンには大勢の町民らが手続きに訪れ、初日だけで約700人の申し込みがあった。会場で家族3人分の予約を済ませた同町末広町の平村松蔵さん(85)は「ハイテク技術を使ったアイヌ民族の物語の短編映像が楽しみ」と話した。
11、12日の内覧会は午前9時から午後5時半までの間、グループごとに時間を分けて見学し、1グループ3時間程度、スタッフの案内で施設を巡る。13、14日は午前9時から午後6時までの時間帯で各日とも自由観覧とした。