厚真町長選 宮坂氏後援会が事務所開き 4選へ向け熱意語る

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  • 2020年6月8日

 任期満了に伴う厚真町長選(23日告示、28日投開票)に出馬を表明している現職の宮坂尚市朗氏(64)の後援会が6日、同町本町で事務所開きを行った。宮坂氏は胆振東部地震からの復興、長期化する新型コロナウイルスとの戦いなど逆境を乗り越えることを宣言。「先人から学んだ経験にわれわれが磨きを掛け、次世代へつなげていく」と4選への支持を力強く訴えた。

 支援者ら約70人が集まった。事務所開きに合わせて神事を行った後、後援会の寺坂文秀会長は「発災直後から素早く復旧を進め、全国的にも注目を受けているところ。皆さんのご期待に応えられるよう4選を勝ち取ってまいります」とあいさつ。駆け付けた山岡達丸衆院議員は「この町において、重要な役割を果たしてもらわなければならない。テレワークなど、どこに住んでいても全国的に仕事ができる時代。宮坂町長が現在うたっている政策はこれから芽が出てくる」と期待を寄せ、町議会の渡部孝樹議長、とまこまい広域農協の宮田広幸代表理事組合長も激励の言葉を送った。

 あいさつに立った宮坂氏は、震災以降における町民の頑張りや国の支援に感謝しながら「全国民の思いが結集して今の厚真町の平穏が保てていると思う」とし、「感謝の思いを伝えるのは、町民一人ひとりが立ち上がって新たな輝き、心からの笑顔を発信していくこと」と強調。併せて「復旧を果たすだけではなく、その先の復興、100年先の次世代へつなげていく道筋を立てていかなければいけない」と語気を強め、地方の人口減少に加えて被災した町民の住まいの再建、大規模な山腹崩壊など「課題はたくさんあるが、長く険しい道のりを一丸となって乗り越えていきたい」と意気込みを示した。

 同町長選に出馬を表明しているのは現時点で宮坂氏のみ。今のところ他に立候補の動きは見られず、前回2016年に続いて無投票となる公算が大きい。

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