苫東厚真風力発電の計画段階環境配慮書 浜厚真の海岸に風車10基

  • ニュース, 白老・胆振東部・日高
  • 2020年6月3日

 厚真町内で風力発電事業を進めている大阪ガスの子会社「Daigasガスアンドパワーソリューション」(本社大阪市)は、苫東厚真風力発電事業(仮称)に係る配慮事項をまとめた「計画段階環境配慮書」を公表している。同社のホームページで閲覧できる。

 同社の配慮書によると、1基当たりの出力3400~4300キロワットの風車を10基ほど設置し、最大出力は3万8000キロワットを見込む。実施想定区域は浜厚真の海岸沿いを中心に一部苫小牧市にまたがる約332ヘクタール。環境影響を受ける範囲として厚真町、むかわ町、苫小牧市が想定される。

 想定区域は住宅から最短0・5キロ。配慮が必要な施設として学校3カ所、福祉施設が5カ所あり、最寄りの施設として約2・6キロ先に宮の森こども園があるほか、オジロワシの生息が確認されている。

 同社は今後、約2年かけて風況調査、並行して環境アセスメントを行い、発電所設置の可否を判断する。配慮書の公表期間は26日まで。問い合わせは、同社発電事業部再生可能エネルギー部 電話06(6205)3529。

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