厚真中央小学校(吉岡ゆかり校長)の児童は2日、厚真町富里の水田で恒例の田植え体験を行った。暖かな日差しが差し込む中、5年生20人が泥だらけになりながら手植えに挑戦した。
自分たちの町について知ってもらおうと、地元農家の協力を得て毎年行っている同校の総合的な学習の一環。富里の農業、佐藤泰夫さん(64)が所有する水田の一部を借りて苗を植えた。
この日朝方まで降った雨も上がり、絶好の田植え日和。児童たちは用意された1アールほどの田んぼに入り、慣れない手作業に苦戦しながら一株一株、丁寧に「ななつぼし」の苗を植えていった。
大越りりさん(10)は「田んぼではバランスを崩して大変だったが、楽しかった。元気に育ってほしい」と出来秋を期待。指導した佐藤さんは「新型コロナウイルスの影響で、子どもたちも分散登校やずっと家に居てストレスがたまっていたと思う。田植えだけど、泥んこ遊びのように楽しんでやっていた」とほほ笑み優しいまなざしを向けていた。
今後は定期的に生育状況などを観察。秋の収穫作業を予定している。