白老町のしらおいイオル事務所チキサニで、白老アイヌ協会(山丸和幸理事長)主催のアイヌ文様刺しゅう講座を受講した町民らの作品が展示されている。
伝統文化の指導者育成を狙いとした実践上級講座は、町内の川沿生活館を会場に昨年7月から11月にかけて全12回開催。アイヌ刺しゅうのサークルを率い、伝承活動を続ける岡田育子さんを講師に町民11人が受講した。
チキサニでは、受講者らが仕上げたランチョンマット、ポシェット、名刺入れの計41点を展示。いずれもアイヌ文様を施した作品で、さまざまな色の糸を使い、アイヌ民族が親から子へ伝え続けた美しい伝統の線を描いている。
チキサニの森洋輔学芸員は「どれも素晴らしい作品ばかり。会場に足を運んで、ぜひ見ていただきたい」と来場を呼び掛けている。30日まで。月曜日は休館。