厚真町上厚真小学校(井内宏磨校長)の5年生児童は29日、分散登校を利用して田植え体験を行った。13人が出席し、バケツを使って手植えに挑戦した。
田植えから収穫まで一連の体験を通じて、厚真の主要産業でもある米作りについて学ぶ食育の一環。同校は昨年から、プロ野球北海道日本ハムファイターズによる被災地復興支援事業「ふぁい田!ATSUMAプロジェクト」に参加している。
今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響により、田んぼでの田植えが中止となったため、地元農家の協力を得て校内で実施した。児童たちは豊丘で農畜産物の生産などを手掛ける株式会社のやすべの吉岡博和社長(42)からアドバイスや豆知識をもらいながら、バケツを使って「ななつぼし」の苗を植えた。三上あむさん(10)は「昔の人は手で田植えをしていたので、忙しかったと思う。元気に育ってほしい」と話していた。
手植えした苗は学校で管理し、生育状況などを観察する。秋には収穫した米を活用して、弁当を作る計画も練っているという。