むかわ町穂別 深谷時男さんに高齢者叙勲 消防団活動に長年尽力

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  • 2020年5月16日

 旧穂別町の胆振東部消防組合穂別消防団の分団長を務めるなど35年以上にわたり、地域の防災活動に尽力した深谷時男さん(88)=むかわ町穂別豊田在住=に15日、高齢者叙勲の瑞宝単光章(消防功労)が贈られた。町役場本庁舎で伝達式が行われ、胆振東部消防組合管理者の宮坂尚市朗・厚真町長から勲記と勲章が手渡された。

 深谷さんは1958(昭和33)年3月、当時の穂別村消防団に入団。62(同37)年の穂別町制施行からは穂別町消防団の団員として活躍し、71(同46)年の胆振東部消防組合が設立してからは班長、副分団長を歴任した。平成になった89年2月に分団長に就任し、94年1月に勇退している。

 地震や山林火災など各種災害時において常に第一線で出動し、災害現場の指揮に当たるなど職責を全う。地域防災における消防体制の整備強化を推進するとともに、後輩の育成指導に力を尽くした。

 深谷さんは、研修の際には常に家族を同伴したことを挙げ、「家族の協力なしにはできなかった」と感謝する。「部落の小さなことでも役に立てることなら誠意を持ってやってきたつもり。周りには『ばか』と言われるが、世話好きだったし、体を使うことは苦にならなかった」と振り返った。

 同席した竹中喜之・むかわ町長はこれまでの活躍をたたえ、「後輩たちにも伝えていってください」と激励した。

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