木下さん 地域おこし協力隊に 記者経験生かし魅力発信 安平の認知度アップへ

  • ニュース, 白老・胆振東部・日高
  • 2020年5月15日

 安平町の地域おこし協力隊・シティプロモーション推進員として、大阪府出身の木下知佳さん(39)が今月1日付で就任した。任期は1年だが、最長で3年の延長が可能。以前の職場でウェブサイトやフリーペーパーの記者として活躍した経験があり、町の新たな情報発信役として期待される。木下さんは「(町外の人が)『安平町って、あそこね』と言ってもらえるくらいに、認知度を高めていきたい」と意気込みを語る。

 木下さんは大阪の物流会社などを経て、直近5年間は地域情報紙の会社で勤務。フリーペーパーの取材、記事作成、ウェブ、イベントの補助など幅広く携わってきた。その傍ら「いつかは北海道に移住したい」と希望。新千歳空港からのアクセスが近い点や2月に面接で訪れた際に「雪で真っ白な風景を見た時は、北海道らしくてうれしかった」と感激したことを覚えている。これまでの記者経験から「私でも力になれることがあるのでは」と思ったことも志望の大きなきっかけとなった。

 町の印象について、「鳥の鳴き声や風の音は大阪では感じることや、聞くことがなかった」と振り返る木下さん。来て間もないが、近所の住民にも快く受け入れてもらえたようで、「親身になって支えてもらっている。人が優しく、温かい町」と身を持って感じたという。

 主な仕事は、広報誌やインターネット交流サイト(SNS)などを活用しながら情報を充実させていくことだが、「外からの視点で魅力を探り、町の人に伝えることで視点を変えて見直すきっかけにしてもらえたら。最終的には関西との縁をつなげていきたい」と意欲満々の木下さん。町総務課情報グループの担当者は「町の枠を超えて活躍することも期待している。ライターの経験を生かし、今まで届かなかったところにも安平町の名前を広げてもらえたら」と話す。

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