厚真町社会福祉協議会は27日、厚真児童会館内に移設した新たな事務所を開所し、業務を再開させた。2018年9月の胆振東部地震以降、分離していた窓口を再度一本化。職員同士の連携をより強化し、より良い地域づくりに努める。
町によると、新たな事務所は約209平方メートル。出入り口は来客用と職員用を別々にしており、来客用は足が不自由な人や車いすの人のためのスロープを新たに取り付けた。駐車スペースも新たに33台分を確保している。
室内は集会室をそのまま残し、相談室を設置した。災害ボランティアセンターや生活支援相談、包括支援センターの機能も集約している。20日まで町が改修工事を行い、引き渡しを受けた後、週末を利用して引っ越しの作業をしていた。
町社協の松田敏彦事務局長は「職員の連携をより密にするため、ワンフロアに戻した。被災者の支援や住民に寄り添った住みよい地域づくり、支え合い活動を進めていきたい」と話す。
町社協はこれまで町総合ケアセンターゆくり内に本部機能を設置していたが、震災を受けて同町本郷にある旧かしわ保育園を間借り。災害ボランティアセンターや生活支援相談員、包括支援センターの機能を旧保育園施設に移して業務を行っていた。