静内農業高で牡の子馬誕生 お母さんはナリタトップスター

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  • 2020年4月27日

 全国で唯一サラブレッドの繁殖から育成までを授業に取り入れている新ひだか町の静内農業高校(佐藤裕二校長、生徒123人)でこのほど、牡の鹿毛の子馬が誕生した。

 子馬は、9日が出産予定日だったが、10日遅れの19日午前0時19分に誕生した。母馬は6歳のナリタトップスター(父ディープインパクト)で、父馬は近くにある日本軽種馬協会静内種馬場でけい養されているイギリス産の人気種牡馬マクフィ。

 畜産系の生産科学科がある同校は、年1頭の割合でサラブレッドの生産に当たり、授業の一環で生徒たちが馬の世話をしている。将来、軽種馬生産牧場への就職の選択肢や、馬の繁殖に興味のある生徒らが希望して担当する。母馬の乳が張るなど、出産の兆候が見え始めた4月初旬から馬コース担当の小林忍教諭、若松勇太教諭らと共に厩舎(きゅうしゃ)近くで見守ってきた。

 出産は破水から40分ほどかかって無事子馬が誕生した。生徒たちは、新型コロナウイルス感染予防のための行動自粛で出産に立ち合えなかったが、元気な子馬が生まれ喜んでいたという。

 子馬は来年のサマーセールに上場予定。今年上場予定の1歳牡馬「健叶(けんと)」(父マクフィ、母マドリガルスコア)も順調に育っている。同校では子馬がどんな行動をしているのか把握するため、全地球測位システム(GPS)を使用した研究を2017年度から実施している。

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