健やかに育ってね 厚真 乳幼児7人に名前入り椅子

  • ニュース, 白老・胆振東部・日高
  • 2020年4月25日

 厚真町は24日、新たに生まれた子どもたちに椅子を贈る「君の椅子」プロジェクトで、昨年9月6日から12月31日までに生まれた7人の乳幼児にオリジナルの椅子をプレゼントした。宮坂尚市朗町長が各自宅を直接訪問し、赤ちゃんに自分の名前が刻まれた世界に一つだけの椅子を届けた。

 同プロジェクトは、北海道文化財団理事長の磯田憲一さんが旭川大学の学生と2006年度に始めた取り組み。厚真町は、18年9月に発生した胆振東部地震以降に生まれた子どもたちを地域で支え、未来へつなげていこうと、道内で6番目、全国で8番目の自治体として昨年度からプロジェクトに加わっている。

 オリジナルの椅子は木材でできており、それぞれに子どもの名前を刻印した。道内の家具職人らが手掛けており、宮坂町長が「健やかに、元気に育ってください。これからもしっかりとサポートしていきます」と優しく声を掛けながら手渡した。

 椅子を受け取った川上柊依ちゃん(4カ月)の母香依さん(27)は「うれしい気持ちと、被災を受けて1年がたつが、『また頑張ろう』と思えるような椅子」と感謝。「とにかく元気に、健康に育ってほしいですね」とほほ笑みのまなざしを向けていた。

こんな記事も読まれています

ニュースカレンダー

紙面ビューアー