厚真町は、新型コロナウイルス感染拡大防止のための外出自粛などにより、消費活動の停滞で影響を受ける町内事業者への支援として最大50万円を補助する方針だ。家賃や光熱水費などの負担を軽減することで経営の不安解消や継続を助ける。
22日に開かれた町議会全員協議会で、町側が提示した。2~5月の期間中、予約キャンセルや外出自粛により客足が遠のく飲食店や宿泊業者、著しく売り上げが落ち込んだ理髪店などの小規模事業者を対象に、30万~50万円の範囲で家賃や光熱水費に係る固定経費の負担軽減を図る。受付窓口は町商工会とし、申請の簡略化に努める。宮坂尚市朗町長は「休業していても家賃や光熱費は発生する。迅速に資金を提供することを優先に考えている」と説明した。
町は約30事業者を見込んでおり、これらの内容を踏まえた2020年度一般会計補正予算案を町議会に提出し、24日に開かれる臨時会で審議する見通し。
このほか、雇用を維持するために必要な助成金の申請手続きや感染拡大の終息を見計らってプレミアム付き生活応援券など消費動向策も検討するとしている。