苫小牧信用金庫白老支店で、アイヌ文化伝承グループ「フッチコラチ」(岡田育子代表、会員15人)のメンバーが制作したアイヌ文様刺しゅう作品の展示会が開かれている。
グループ名のフッチコラチは、アイヌ語で「おばあさんのように」との意味。「一針一針に愛情を込めて縫い物をしたおばあさんのようになりたい」との思いを抱き、町内の川沿生活館を拠点にメンバーが縫い物や刺しゅうの活動を続けている。
同支店ロビーでの展示会には、文様を施したタペストリーや小物入れ、名刺入れ、ポーチ、コースター、バッグ、衣装などバリエーション豊かな布製の作品約60点を並べた。伝統の文様の美しい線を描いた作品の数々に足を止めて見入る来店者の姿も。岡田代表は「現代に合った色使いも見てほしい」と話す。5月1日まで。