苫小牧市の総合防災訓練に合わせ1日午前10時、市内全域に速報メールが配信されたのを受け、市に8件の問い合わせが寄せられた。内訳は、配信の事前告知を把握していなかった市民からの「驚いた」という苦情が5件、「本当に避難すべきか」といった確認が3件だった。
メール配信は一部の携帯電話やスマートフォンを対象に初実施。訓練であることを明記し、1日午前9時ごろ、市内で震度6強の地震が起きた想定で、身の安全を確保して避難を呼び掛ける内容。同時に防災行政無線や防災ラジオでも訓練用の緊急情報を流した。
市危機管理室の担当者は「(問い合わせは)想定より少なかった。冷静に受け止めた市民が多かったのでは」とした上で、今後も訓練に合わせて速報メールを送信するかについては「検証した上、考えたい」としている。