マックスバリュ北海道(本社札幌市)は、苫小牧市日新町2で新店舗の設置を計画している。認可されれば2020年2月着工、同年7月の開店を目指すという。8月30日に日新町内会館で開かれた公聴会の住民意見を踏まえ、生活に配慮しながら準備を進める方針だ。
同社は今年2月に市内有珠の沢町のマックスバリュ有珠川店を閉店。地域住民から新たな買い物拠点の設置要望などを受け、立地場所を探していた。日新町の新店舗予定地は第2種中高層住居専用地域で、建築基準法で定められた用途の制限(延べ床面積1500平方メートル)を超えるため市が公聴会を開いた。
敷地面積は8673・81平方メートル。構造は鉄骨造平屋建てで延べ床面積は2833・96平方メートル。建物の高さは9・5メートル。駐車場は141台分設ける。営業時間は午前9時から午後10時前後を想定。市内で6店舗目となる予定だ。
公聴会には、周辺に住む利害関係者や市民17人が出席。同社や設計会社の関係者が建物の概要や渋滞予測、騒音対策などを説明した。
住民側から「店舗東側の市道の交通量が増える。子供が事故に巻き込まれないか心配」「周辺道路の車の往来が増え、渋滞が発生するのでは」など意見が相次いだ。
参加した同町の契約社員、成田耕一さん(66)は「スーパーができることはよいと思う。近くに競合店があるが、切磋琢磨(せっさたくま)してほしい」と話した。
市は公聴会で利害関係者から意見を聞き、10月に学識経験者などで構成する建築審査会に提出後、可否を決める。同社担当者は「環境変化を心配される声があったので、十分に配慮しながら準備を進めたい」と話した。