千葉県船橋市在住のシンガー・ソングライター、高橋涼子さん(34)が、苫小牧市植苗の道の駅をモチーフにしたオリジナルソング「道の駅ウトナイ湖で!」を制作した。東胆振地域でライブ活動を重ねてきた縁がきっかけ。同道の駅も湖や展望台などの魅力を軽快なリズムで伝える楽曲に魅力を感じ、施設内のBGMに取り入れる予定だ。
楽曲の歌詞には、上空から見たウトナイ湖が北海道の形に見えることや湖畔に生息する美しい野鳥、展望台から見える樽前山など多くの魅力が込められている。「ウトナイ湖で、グッドモーニング。ウトナイ湖で、グットアフタヌーン。ウトナイ湖で、みんな笑顔になっちゃうよ」がサビの部分。メロディーも工夫し、世代を超えて耳になじむようになっている。
高橋さんは2017年、安平町を題材に情感あふれるメロディーの曲「あびら」を制作。昨年11月には安平町観光PR雪だるま大使にも就任し、毎年の道内ツアーの際は東胆振に立ち寄りライブを開催。道の駅ウトナイ湖でも歌声を披露してきた。声援を受ける中で「いろんな人に支えてもらい、お礼を形にしたかった」と道の駅の曲作りを発案。取材を重ねて完成させた。
道の駅ウトナイ湖の西村宏基駅長は「私たちの思いを形にしてくれた。施設内のBGMとして使いたい」と感謝する。高橋さんは「いつも温かく迎え入れてもらった。出会いの価値も歌に込めたつもり。少しでも恩返しができたら」と話す。
高橋さんは苫小牧市内のカフェで8月下旬にライブを開いてキーボードの弾き語りをし、「道の駅ウトナイ湖で!」をはじめ、地元ゆかりの歌を明るい歌声で届けた。客席からは手拍子が起こり、覚えやすいリズムに早速、口ずさむ人もいた。