陸上自衛隊の第7師団副師団長兼東千歳駐屯地司令に23日付で着任したヤナギ裕樹陸将補(49)が同日、同駐屯地内で記者会見を行った。「第7師団は日本で一番強い師団。より強くしていくことがわが国の防衛につながる」と力を込めた。
埼玉県出身で防大38期。第13特科連隊、第4地対艦連隊、陸上幕僚監部の監理部会計課、防衛部防衛課、第9特科連隊連隊長などを経て、前職は陸上幕僚監部装備計画課長として装備品の調達、維持・整備を担った。
「東千歳駐屯地は陸自の中でも一番大きい駐屯地。第7師団は機甲師団でかなりの戦力を持っている。しっかり師団長をお支えし、頑張りたい」と抱負。初めての北海道勤務に「千歳は自衛隊に密接に協力を頂いている地域と聞いている」とし、隊員に対しては「地域と共に、地域のためにやらないといけない。国民の負託に応えられるよう、しっかりとやってもらいたい」と激励する。
記憶に残る任務は、第9特科連隊(岩手駐屯地)の連隊長だった2016年に、岩手県に上陸した台風10号による被災地の支援。「山地のため車では行きにくく、オートバイなどで動いた。住民の皆さんに安全に移動していただいた」と指揮経験を振り返った。
趣味は渓流釣りで、かつてはフライ(毛針)を作った。「任務に支障がない範囲で釣りをできれば」と語った。