苫小牧市糸井465の糸井の森パークゴルフは、同クラブ屋内コースに自走式のロボット芝刈り機を導入した。毎日休まず稼働し、指定された区域の芝生の刈り高を均一に保つ優れ物。胆振はもちろん、パークゴルフ界初の実戦投入という。白岩千年オーナー(51)は「”けなげ”で”献身的”。彼の思うように働いてもらっています」と笑顔を見せる。
全長72センチほどのロボット芝刈り機は、スウェーデンの大手造園機器メーカー、ハスクバーナ社製の「オートモア」というもの。2時間稼働、1時間充電を繰り返しながら、あらかじめ地面に埋設された境界ワイヤ内をくまなく走行し、刈り跡を残すことなく設定する刈り高に芝生を整える。毎日刈り込むことで、ひと苦労を強いられる刈り草の集草作業が発生しないのは大きなメリットだ。
全地球測位システム(GPS)内蔵で、作業範囲をマッピングして行動パターンを微調整。より効率よく、刈り残しがないように学習するほか、稼働状況を逐次スマートフォンで確認できる。
2017年夏に1度、糸井の森の姉妹コースNPOはまなすクラブ(市はまなす町)で屋外導入を図ったが、行動範囲に限界があり失敗に終わっていた。昨冬開業した長さ240メートル、幅8メートル10センチのビニールハウスで覆われた糸井の森屋内コースで再試験。「いい結果が出た」(白岩オーナー)ことで導入を決めた。
新緑の芝生が伸びてきた今年6月上旬から休まず稼働中。「よく働くねぇ」とコースボランティアらに温かく見守られながら、屋内営業の開始(12月予定)を見据えロボット芝刈り機は、きょうもせっせと芝生管理に精を出す。