セミナーコンテスト道大会 千歳の丹羽さん優勝

  • ニュース, 主要
  • 2019年8月29日
道大会優勝の賞状を手にする丹羽さん

  千歳市富士在住の整理収納アドバイザー、丹羽志津子さん(55)が今月、札幌で開催された日本パーソナルブランド協会主催のセミナーコンテスト(セミコン)北海道大会に初出場して優勝した。「モノと心の整理」に焦点を絞ったプレゼンテーションで最多得票し、11月に開かれる東京ブロック大会道代表にも選ばれた。「練習が実ってうれしかった」と話し、講演の技術をさらに磨く考えだ。

   セミコン北海道大会には丹羽さんの他に、介護と子育てのダブルケアの克服法、セルフリフォーム建築などそれぞれの専門分野の知見を演題としたセミナー講師陣が出場した。持ち時間10分間で、コメンテーターの3人とオブザーバーとして参加した50人を前に講話し、投票によって順位を競った。

   最高得点の丹羽さんは片付けの要諦を「心の問題を解決すること」と力説し、自身が不要な物を捨て整理整頓に取り組むようになった経緯を語った。「思い出」「高価」「頂き物」「いつか使える」といった品々と決別する心の持ちように触れた。「自身に起きた変化から話を進めて、自分に制限をかけずに選択ができて、お金が使えるようになる点を強調しました」

   要点を伝えていくうち、水を打ったように静まった会場。終了後の喝采―。「心に届いたんじゃないかと思った。手応えありで締めくくれた」と振り返る。

   丹羽さんは10年ほど前、「パート勤務が減ることでできた時間の余裕を持て余し気味にした」と言うが、目標を持つ勉強に余暇を充てることにした。2012年に整理収納アドバイザー、昨年には心理学的な助言を与える「マインドワークフォーカライザー」の民間資格を取得して、相談や講話の依頼に応じてきた。「『収納』を増やせば、というのは誤解。まず物を整理してから収納する。建築に例えれば基礎をつくることで、思考を整理することから始めるのが大切」と話す。

   初冬の東京ブロック大会を勝ち抜くと来年2月には全国大会に進むことができ、目標にしている。自身の講話を映像に収めて検討し、改善し、練習する。「アドバイザーとして活動を充実させて、いつか書籍を出したいですね」。”ゴール”に向けてセミコンを通過点として捉え、努力していく。

紙面ビューアー

過去30日間の紙面が閲覧可能です。

アクセスランキング

一覧を見る

お知らせ

受付

リンク