厚真町教育委員会は3日、町学校給食センターが1月16日に提供した中学校の給食のご飯に、金属片が混入していたことを明らかにした。同日は、こども園と小中学校に計524食が提供されたが、園児と児童生徒に健康被害はなかった。遠藤秀明教育長は「異物混入によって園児、児童生徒、教職員、保護者に多大な不安と迷惑をお掛けし、深くおわび申し上げます」と陳謝した。
3日の町議会臨時会に報告した。町教委によると、金属片はボルトの緩み止めに使用されるスプリングワッシャー(直径15ミリ)1個で、ご飯の配膳時に生徒が発見した。町教委は連絡を受け、町内の全園、小中学校にご飯を食べないよう指示した。
こども園つみきと宮の森こども園、厚真中央小、厚真中の365食はすでに食べられていたが、上厚真小と厚南中の159食は喫食前で、非常食で対応した。保護者には16日に経過説明の文書を、18日と20日に調査結果の文書をそれぞれ配信した。
同センターは2024年12月に米貯蔵庫の更新作業をしており、町教委は作業後に何らかの原因で混入した可能性が高いとみている。17日に安全が確認されたため、20日から給食提供を再開したという。
町議会臨時会は24年度一般会計補正予算案など議案2件を可決し、閉会した。