安平町のNPO法人生活支援の会ねこのて(花田理子理事長)は、町内で野良猫の保護や野良猫を見守る地域猫活動をする人の支援を行っている。活動を支援したい人から資金やキャットフード、飼育用ゲージなどの寄贈を受け、必要とする人に届ける取り組みで、広く支援物資の提供を呼び掛けている。
同法人は2021年に設立され、町追分緑が丘でコミュニティーカフェ「こま猫屋」を運営するほか、買い物代行、猫の譲渡会などを手掛けている。猫の命を守る人、団体を支援しようと23年秋ごろから検討を重ね、24年10月、同法人内に「あびら ねこ班」を立ち上げた。
同班はメンバー5人体制で、不要となったペット用品の受け入れや支援物資の管理、地域猫活動への理解を深める啓発を行っている。高齢者から「編み物の売り上げを寄付したい」といった申し出を受けることもあるという。
地域猫活動は、野良猫を捕獲し、去勢や避妊手術をした後、元の場所に戻す取り組みで、猫の命を守りながら人間との共生を目指す。町内で野良猫の保護や見守り活動を行う人はわずかで、何匹も保護し身銭を切って医療機関の診察を受けさせる人もいるという。
同班は今後もキャットフードや猫砂、ペットシートなどを寄贈してくれる支援者を募り、受け取りを希望する人には直接会って飼育環境を確かめてから提供する方針だ。花田理事長は「支援物資を届けると大変喜ばれる。猫を保護する人の支援を続けたい」と話している。
問い合わせは同法人 携帯電話070(1255)3384。