第67回とまこまい港まつり(実行委員会主催)は、2日目の6日もにぎわいを見せている。苫小牧市内は午前中から晴れ間が広がり、正午時点で最高気温は21・6度まで上昇。メイン会場の中央公園(若草町)は大勢の市民らで活気に包まれている。5日は、苫小牧の観光親善大使「ハスカップレディ」の退任セレモニーが行われ、60年超の歴史に終止符を打った。
5日に開幕した港まつりは3年ぶりの開催とあって、初日から大盛況。会場にはお好み焼きやくじ引きなど約80の露店がずらりと並び、老若男女の歓声が響いている。大型滑り台などのアトラクションコーナーも子どもたちの人気を集めている。
6日は、午前10時20分からステージで「エレクトーンオンステージinとまこまい港まつり」が行われた。出演者が練習を重ねた曲を披露し、来場者から温かい拍手が寄せられていた。ビアガーデンも家族連れらが訪れ、団らんのひとときを過ごしていた。
苫小牧電気工事業協同組合青年部はかき氷店を出店。同部交流活性委員会の成田兼一委員長(43)は「初日は人が並ぶ時間もあった。きょうもたくさん売りたい」と意気込む。
東京都から帰省し、市内に住む祖父母と来場した小学5年の小野寺徹秦(てっしん)君(11)は「チョコバナナやフライドポテトを食べられてうれしい」と笑顔を見せた。
会場では来場者に検温や手指消毒を求め、食べ歩きを禁じるなど新型コロナウイルス対策を徹底させていた。
5日午後6時からステージで行われた開会式では、多くの市民が見守る中、ハスカップレディが開幕を宣言。実行委員長の岩倉博文市長は「コロナを吹っ飛ばせという思いで、大勢に楽しんでほしい」とあいさつした。
式終了後には、ハスカップレディの退任セレモニーがあり、2019年から務めてきた青木玲奈さん(27)と知本あかりさん(24)に岩倉市長から花束が手渡された。
ハスカップレディは1956年の第1回港まつりで「ミス港まつり」としてスタート。近年の応募数の少なさやジェンダー平等などを考慮し、今年で廃止となる。青木さんは「知らなかったまちの魅力や市民の熱い思いを知り、より苫小牧が大好きになった」と振り返った。知本さんも「ハスカップレディとしての活動は幕は閉じても、今後も苫小牧の魅力を伝えていきたい」と語った。
最終日の7日も中央公園のメインステージでは、よさこいの演舞や地元歌手のライブ、吹奏楽演奏など多彩なイベントを予定。恒例の市民おどりや「マーチングフェスティバル」、「ポートカーニバル」はコロナ対策で今年も中止となっている。