苫小牧署は13日、イオンモール苫小牧の1Fホールで不審者対応訓練を実施した。同店の従業員ら約40人が参加し、迅速な通報や不審者への対処方法などを確認した。
イオンモール札幌発寒店で今月6日、男が暴れて商品を壊すなどして逮捕された事件を受け、急きょ企画された。
大声を上げて暴れ回る不審者に対し、従業員や警備員、駆け付けた警察官が連携して対処する想定で行われた。
従業員らは防犯ブザーを鳴らし、買い物客らに「危ないですので離れて下さい」と注意喚起し、刺股やポールで犯人役の男を制御。通報を受け、駆け付けた警察官が警棒や盾などを使って取り押さえた。
若狭秀次生活安全課長は従業員に、刺股の効果的な使い方も指導し「店内に人が多い時期なので、客に注意を呼び掛け続けることも大切」と訴えた。
松川陽一モールマネージャーは「地震や火災などの訓練は毎年行っているが、不審者対応訓練は初。従業員の不安解消にもつながるので、今後も継続できれば」と話した。