むかわ町の宮戸小学校(村上圭介校長)は22日、苫小牧市静川の苫東・和みの森で木育授業を行った。胆振総合振興局森林室の職員を講師に迎え、全校児童14人が森を散策したほか、木の伐採作業を体験し、自然や林業について学びを深めた。
児童たちは、かつて全国植樹祭を記念して建てられた石碑や敷地内で育っている木々を見て回ったり、エゾシカなどが木に及ぼす被害やその対策について説明を受けたりした。シラカバやハルニレの間伐や枝切りにも挑戦し、実際に切り倒した木の重さや年輪についても調べた。
6年生の八谷紗里那さん(11)は「自然が育つのにすごい時間がかかることにびっくりした。自然をもっと大切にしたい」と話し、同じく6年の吉村ひなたさん(11)は「木を1本切るだけでも大変だった。木を切る人がいなければ建物とかはできていない」と仕事へのイメージを膨らませ、「家族で遊びに来たい」と希望を語った。
同森林室の担当者は「木を育てるために間伐や除伐も必要で、みんながそのお手伝いをしたことになる。また機会があれば参加してほしい」と呼び掛けていた。