白老町で展開中の文化芸術プロジェクト「白老文化芸術共創―ROOTS(ルーツ)&ARTS(アーツ)SHIRAOI」の一環として23日、ハスカップの実でパン原料の天然酵母を作るワークショップがしらおい創造空間「蔵」で開かれた。
ワークショップは地域の食材を通じて地域を考えるプロジェクトで、白老文化芸術共創に参加している後志管内ニセコ町のアーティスト磯崎道佳さん(53)が企画した。使用した食材は、胆振の勇払原野に国内最大の自生地があったハスカップ。実でパン原料の天然酵母を作り、カンパーニュと呼ばれるパンを焼くという一連の工程を学ぶ内容とした。
参加した町民らは、ハスカップの実に水、砂糖、酵母を加えてガラス瓶に詰める酵母液の仕込み作業に取り組むなど、天然酵母作りの過程を学習した。仕込み液は自宅に持ち帰って発酵させ、天然酵母液に仕上げた後、それを原料にパン作りを行う。ワークショップの内容はオンラインでも配信された。
11月7日には、ワークショップ参加者が自宅で作ったパンを町内のカフェに持ち寄り、試食する催しも予定している。
白老文化芸術共創は、白老文化観光推進実行委員会(会長・熊谷威二白老町商工会長)などが主催。町内各所でアーティストらの作品展(11月7日まで)を開催している。
白老文化芸術共創の詳細はウェブサイト=https://www.shi-ra-oi.jp=か、各所で配布しているプログラムガイドで確認できる。